10000系

●概要
2007年、関西高速線全線で走行可能な「汎用車」として製造された。前面デザインは非貫通型とし、優しいデザインとした。車体にはレーザースポット溶接を採用し、最新のVVVFインバータ制御を採用するなど最新技術を多く採用した。又、高加速性能・高速性能を両立させた。現在、主要路線の各路線で運行している。
●諸元
形式 10000(M1c)、11000(M1)、
       10200(M1)、10300(M1)、
       10600(Tc)、10700(T)、
       10800(T)
編成 8両編成
製造 2008年〜2013年
営業最高速度 110km/h
設計最高速度 130km//h
起動加速度 2.5km/h/s
減速度 3.5km/h/s(常用最大)
          4.2km/h/s(非常)
最大寸法 長さ 18880mm
             幅 2800mm
             高さ 4067mm
車体材質 軽量ステンレス
主電動機 かご形三相誘導電動機
             TDK-6147-A
出力 170kW×4基/両
駆動装置 TD平行カルダン
制御装置 VVVFインバータ制御
台車 ボルスタレス台車
制動装置 電気指令式ブレーキ
保安装置 阪神・山陽・阪急型ATS
●配置区所
西宮車庫
吹田検車場
池田検車場
花園検車場
寝屋川検車場
住之江検車場
●運用範囲 
神戸線(難波ー神戸)
姫路線(神戸ー須磨)
宇治線(梅田ー修学院)
京都線(梅田ー京都)
大津線(京都ー草津)
和歌山線(難波ー和歌山)
奈良線(奈良ー日本橋)
環状線(日本橋ー日本橋)
鴨川線(三室戸ー修学院)

2008年、長距離・短距離両方に対応した次世代汎用型車両として製造された。
これまでの関西高速線の車両は路線別や用途別に作り分けされており、主に急行系に使用する高速性能を高めた5000系・6000系・9000系、各駅停車用の加速性能を高めた2000系・8000系、低速向けの1500系・3000系、抑速ブレーキを装備した7000系と多岐に渡っていた。これらは根本的な性能が異なる為、1980年代〜1990年代にかけては同時に7形式製造するという事態にもなっていた。しかし、これでは融通が利かずコストもかかってしまう為、これらの仕様を統一する必要があった。
そこで、最新の技術を取り入れることで高速性能・高加速共に満たし、更に抑速ブレーキを装備することで関西高速線全線に投入できる車両を開発した。それが10000系である。
車体は19m・3扉と従来と同様としたが、前面はこれまでの貫通扉付きから非貫通となった。これは、主に新型車両を投入する必要のある路線が高架路線であり、貫通扉が必ずいる訳では無いことから、貫通扉を廃止し、乗務員室にゆとりを持たせたのである。その為、デザインも自由にできるようになった為、丸い優しいデザインのものとした。側面は9000系に準ずるが、溶接をレーザー溶接とした為溶接痕が目立たなくなり、美しい仕上がりになったと共に車体強度も増した。車内は9000系をベースとしたものとなったが、車椅子スペースを1両に1ヶ所設け、バリアフリーに対応した。
2008年に西宮工場に8両編成1本が配置され、神戸線・西宮線で営業運転を開始した。これは、特に専用車両を使用している系統に投入することにより当系列の最大の特徴である汎用性を検証する為である。使用するにあたって特に問題はないと判断した為、更に8両編成4本増備し、そのまま3000系の置き換えに充てられた。更に、吹田検車場にも配置され、京都線でも運行を開始した。京都線では主に9000系が投入されていたが、9000系は駅間距離の長い路線向けの車両であり、各駅停車のダイヤが5000系時代より遅くなってしまったことからこれを元に戻す目的で製造された。吹田検車場には6両編成39本が配置され、9000系の大半を置き換えた。
2011年には池田検車場にも6両編成5本が配置され、宝塚線の1500系を置き換えた。更に、同年から花園検車場にも6両編成15本が配置され、奈良線の1500系を置き換えた。
2012年からは寝屋川検車場に6両編成11本が配置され、宇治線の1500系を置き換えた。
2018年現在、西宮工場に6両編成5本、吹田検車場に6両編成39本、池田検車場に6両編成5本、花園検車場に6両編成15本、寝屋川検車場に6両編成11本が配置されている。