20000系

●概要
2017年、関西高速線で初めてロングシートとクロスシートを転換できる「デュアルシート」を採用した車両。製造メーカーをJ-TRECとし、車体にsustinaを採用、制御装置にフルSiC素子を用いるなど新機軸が多く採用されている。今後、京都線・和歌山線に導入していく予定である。
●諸元
形式 20000(M1c)、20100(M1)、
       20600(Tc)、20700(T)、
       20800(T)、20900(T)
編成 6両編成
製造 2017年〜製造中
営業最高速度 110km/h
設計最高速度 130km//h
起動加速度 2.5km/h/s
減速度 3.5km/h/s(常用最大)
          4.2km/h/s(非常)
最大寸法 長さ 18880mm
             幅 2800mm
             高さ 4067mm
車体材質 軽量ステンレス
主電動機 全密閉式かご形三相誘導電動機
             MB-5158-B
出力 180kW×4基/両
駆動装置 TD平行カルダン
制御装置 VVVFインバータ制御
台車 ボルスタレス台車
制動装置 電気指令式ブレーキ
保安装置 阪神・山陽・阪急型ATS
●配置区所
住之江検車場
●運用範囲 
神戸線(難波ー梅田)
京都線(梅田ー京都)
大津線(京都ー草津)
和歌山線(難波ー和歌山)

2017年、和歌山線の1500系を置き換える目的で製造された。
関西都市高速鉄道では、和歌山線の次世代モデル路線化を計画していた。そこで、和歌山線の駅設備のバリアフリー化を進めていたが、車両は依然として抵抗制御の1500系が残存していた。又、同線を走る7000系や京都線の8000系も公社時代のもので、これらの置き換えも必要としていた。
そこで、新型車両を計画することにしたが、和歌山線は京都線と直通させる必要があることから、京都線と一体化した運用ができる車両が望ましかった。しかし、京都線は2017年の時点では普通・準急用と急行用に区分しており、急行用には転換クロスシートの30000系を使用していた。そこで、両方の運用に充当できる車両を開発することにした。これが20000系である。
20000系は、11000系をベースとしつつも新機軸を多数採用し、製造はJ-TRECとした。車体は従来と同じ19m3扉であるが、sustinaを採用することで側面のビードが無くなり、すっきりした仕上げとなった。車内は大きくモデルチェンジし、ロングシートとクロスシートを転換できるデュアルシートを採用した。これは、前述の京都線の一般運用と急行運用両方の運用に充当できるようにしたもので、和歌山線普通や京都線普通・準急などに充当する際はロングシート、和歌山線急行や京都線急行に充当する際はクロスシートとすることにしている。床下機器は主電動機が全密閉式かご型誘導電動機となり、制御装置がフルSiC素子のVVVFインバータ制御となった。これらも関西高速線では初採用である。
2017年から製造され、現在までに6両編成5本が製造されている。今後、1500系や7000系、8000系の置き換え用として製造していく予定である。