30000系

●概要
2006年に神戸線と姫路線を直通する「快速」用として製造された。関西高速線で初となる転換クロスシートを採用した中長距離向け車両。3次にわたって製造され、形態にバリエーションが豊富である。現在、神戸線・姫路線と京都線で運行している。
●諸元
形式 30000(M1c)、30100(M1)、
       30600(Tc)、30700(T)、
       30800(T)、30900(T)
編成 6両編成
製造 2006年〜製造中
営業最高速度 110km/h
設計最高速度 130km//h
起動加速度 2.5km/h/s
減速度 3.5km/h/s(常用最大)
          4.2km/h/s(非常)
最大寸法 長さ 18880mm
             幅 2800mm
             高さ 4067mm
車体材質 軽量ステンレス
主電動機 かご形三相誘導電動機
             TDK-6126-B
出力 200kW×4基/両
駆動装置 TD平行カルダン
制御装置 PWM制御
台車 ボルスタレス台車
制動装置 電気指令式ブレーキ
保安装置 阪神・山陽・阪急型ATS
●配置区所
甲子園車庫
吹田検車場
●運用範囲 
神戸線(難波ー神戸)
姫路線(神戸ー姫路)
宇治線(瀬田ー梅田)
鴨川線(三室戸ー修学院)
京都線(梅田ー京都)
大津線(京都ー草津)
和歌山線(難波ー和歌山)

2006年、神戸線と姫路線を直通する「快速」の運転開始に伴い、製造された。
これまでの車両はあくまで地域輸送であった為、ロングシートの通勤車両のみを製造していた。しかし、公社時代に路線を広範囲に開業させた結果、長距離列車を設定できるようになり、クロスシートの中長距離用車が必要になった。そこで開発されたのが30000系である。
30000系は19m級・3扉と従来の規格と同じにしながらも多数の新機軸を採用した。前面はこれまでとは異なり、貫通扉をオフセットし、左右非対称になった。上部にフルカラーLEDの表示器、左右に尾灯兼標識灯を配置し、下部の両端にHIDの前照灯を配置した。側面の扉・窓配置は従来のロングシート車と同じd1D3D3D2とした。車体材質は軽量ステンレスであるが、従来の骨組み工法ではなく外板自体に強度を持たせる2シート工法としたため、下降窓にするのが難しくなり側窓は内折れ窓となっている。塗装は戸袋部を白、窓下に青と白の帯とし、前面は黒地に青と白の帯とした。このパターンの塗装を採用したのは30000系が初めてであり、以降は関西都市高速鉄道の標準塗装となった。車内は扉間が転換クロスシート、車端部はロングシートとした。シートモケットは青色とし、化粧板は白系とした。尚、クロスシート部はシートと窓割が合っていない。下回りは9000系をベースとし、制御装置は3レベルのVVVFインバータ制御とした。台車はボルスタレス台車を装備している。
2006年、神戸線梅田〜姫路線姫路を結ぶ「快速」用として6両編成12本が製造され、甲子園車庫に配置された。同年10月には営業開始したが、実際には快速のみならず甲子園所属車の運用である神戸線の優等列車の全てに充当された。
2007年、京都線向けに2次車が製造された。2次車では前面デザインが変更され、前照灯がHIDの6灯となり、丸いデザインとなった。側面はd1D3D3D1と配置を変更し、工法を変更し、扉間の窓部は骨組み工法、それ以外は2シート工法とし、扉間の側窓は1・3枚目が一段下降窓、2枚目が固定窓となった。車端部の側窓は内折れ窓となったが、開く面積が小さくなり、サッシが銀になった。2次車は京都線に6両編成11本製造された。これは、京都線の急行を関西空港方面に延長する為の増備車である。このグループは2007年7月にはデビューした。京都線用は神戸線用とは異なり、専ら急行に充当された。尚、同年10月には神戸線に2次車が6両編成2本が増備された。
2008年から2009年にかけて更に和歌山線に6両編成10本が配置された。これにより、京都・和歌山線直通の急行はクロスシート車で統一された。この増備により、京都線の9000系を和歌山線に転属、2009年3月から神戸線三宮ー関西空港の快速急行に投入された。
2016年、8年ぶりに6両編成2本が製造され、京都線に配置された。このグループでは、座席と窓割が合うように変更され、前面デザインも変更された。前照灯がLED化され、室内灯もLED化されている。
2018年現在、神戸線に6両編成14本、京都線に6両編成14本、和歌山線に6両編成10本が在籍している。