4000系

●概要
1978年に名神本線姫路地区として導入された車両。固定窓を採用するなど幹線向けの車両とは異なってる部分も多い。1990年からは界磁添加励磁制御に改造し回生ブレーキを使用できるようになった。現在は姫路線と大阪線・北港通線で運行している。
●諸元
形式 4000(Mc)、4100(M')、
       4050(Mc')、4150(M)、
       4600(Tc)、4700(T)
編成 4両編成
製造 1978年〜1985年
営業最高速度 110km/h
設計最高速度 110km/h
起動加速度 2.4km/h/s
減速度 4.0km/h/s(常用最大)
          4.5km/h/s(非常)
最大寸法 長さ 18880mm
             幅 2800mm
             高さ 4067mm
車体材質 オールステンレス
主電動機 直流直巻電動機
             TDK-817-C
出力 110kW×4基/両
駆動装置 WNドライブ
制御装置 界磁添加励磁制御
台車 Sミンデン
制動装置 電磁直通ブレーキ
保安装置 阪神・山陽・阪急型ATS
●配置区所
姫路検車場
桜島工場
●運用範囲 
姫路線(神戸ー姫路)
神戸線(三宮ー神戸)
北港通線(北新地ー舞洲)
大阪線(宝来ー北新地)
奈良線(奈良ー宝来)

1978年、名神本線明石ー姫路開業用として投入された車両。
名神本線明石ー姫路延伸開業に際しては、これまでは1500系が製造されていたが、1500系の性能では急行運転が難しいこと、急行運転をする5000系は後期型から設計変更した為に高コストとなってしまったなどの事情により、新たに普通・急行両方に対応できる車両を設計することにした。これが4000系である。
基本的な設計は5000系後期車をベースにしつつも改良が施されている。前面は5000系ベースだが前照灯・尾灯が横に並んだデザインとなり、関東チックなデザインとなった。側面は19m3扉で側扉も5000系と同じものとなっているが、側窓がこれまでの一段下降窓から固定窓となった。これまでは非冷房であった為開閉式の窓を採用していたが、冷房装置を設置することで無理に開閉式の窓にする必要が無くなった為、メンテナンスの軽減も兼ねて固定窓となった。尚、この固定窓だが後に登場した形式については省エネルギー対策として開閉式を採用した為、全ての窓を固定式とした車両はこの4000系が唯一である。車内は5000系後期車をベースとしたオールロングシートである。床下機器は抵抗制御としながらも高速性能と高加速性能を両立する為、山陽電気鉄道や近畿日本鉄道で実績のあるMB-3020型電動機を採用した。駆動装置はこれまで中空軸平行カルダンを使用してきたが、当系列では試験的にWNドライブを採用した。冷房は阪急と同じ10500kcal/hのものを3基搭載したが、Mc車についてはパンタグラフ増設を考慮して冷房装置を中央に寄せられた。これは、この後登場する6000系なども同様である。
1978年より投入が開始され、4両編成10本が二見車庫に配置された。
1980年からは阪奈線の1500系捻出を目的に4両編成15本が桜島工場に配置された。。
1986年には、4両編成5本が姫路検車場に配置された。このグループから界磁添加励磁制御を採用しており、回生ブレーキが使用可能となっている。又、同年から既存の4000系も界磁添加励磁制御に改造しており、1990年には全車改造が完了した。
1992年からは大阪線の6両編成化が行われ、当系列も6両編成となることになった。具体的には、既存のMcM'TTcに、McM'を繋げるというやり方であるが、それだと車両数が足らない為、TTcを電装した車両も登場し、形式を4050形(Mc')・4150形(M)が誕生した。
1996年から更新工事が開始した。更新内容は日除けカーテンのブラインド化、化粧板貼り替え、車椅子スペースの設置などである。この工事は2000年に全車完了した。
2000年より、京阪神都市整備公社は関西都市高速鉄道に移管となり、当系列も全車関西都市高速鉄道に移管となった。
2002年頃からシートモケットの貼り替えが行われた。
2014年から二次更新工事が施工された。主な改造内容は化粧板貼り替え、床敷物の貼り替え、クーラーキセのステンレス化、側扉の交換、塗装変更などである。この工事は姫路検車場所属車が対象となった。
2018年現在、姫路検車場に4両編成5本、二見車庫に4両編成10本、桜島工場に6両編成10本が配置されている。