5400系

●概要
1980年、京滋線の新性能化を目的に投入された。5000系をベースとしたが、セミステンレスにすることでコストダウンを図っている。最大の特徴は界磁位相制御を採用した点であり、回生ブレーキを使用可能としている。
●諸元
形式 5400(Mc)、5450(Mc')
       5500(M')、5550(M)、
       5800(T)、5900(T)
編成 6両編成
製造 1980年〜1987年
営業最高速度 110km/h
設計最高速度 110km/h
起動加速度 2.5km/h/s
減速度 3.5km/h/s(常用最大)
          5.0km/h/s(非常)
最大寸法 長さ 18880mm
             幅 2800mm
             高さ 4067mm
車体材質 セミステンレス
主電動機 直流複巻電動機
             TDK-8160-B
出力 110kW×4基/両
駆動装置 中空軸平行カルダン
制御装置 界磁位相制御
台車 Sミンデン台車
制動装置 電磁直通ブレーキ
保安装置 阪神・山陽・阪急型ATS
●配置区所
寝屋川検車場
●運用範囲 
神戸線(難波ー神戸)
姫路線(神戸ー姫路)
大津線(京都ー大津)
宇治線(瀬田ー梅田)
鴨川線(修学院ー三室戸)

1980年、京滋線用として製造された。
当時の公社線は抵抗制御車しか走っておらず、世間ではオイルショックが問題となっていたこともあり回生ブレーキの使用が検討されていた。しかし、広大な路線網を管轄する京阪神都市整備公社ではどのシステムを導入するかが問題になっていた。そこで、加速・減速を頻繁にする名神本線各駅停車用に電機子チョッパ制御を、高速運転する名神本線急行に界磁チョッパ制御を導入することにした。又、これとは別に界磁位相制御や界磁抵抗制御なども試験することにし、このうち界磁位相制御のテストケースとして導入されたのが宇治線である。この試験に際しては当初は1000系を改造した車両を使用していたが、本格採用となったのがこの5400系である。
車体は5000系後期車をベースとしたが、コストダウンのためにセミステンレス製とした。車内などは5000系と共通である。機器類に大きな違いがあり、最大の特徴が界磁位相制御を採用した点である。このため、定速制御が可能となっている。
1980年から京滋線への投入が開始した。4両編成14本が寝屋川検車場に配置され、600系や750系などを置き換えた。更に、1984年からは北港通線用として4両編成13本が桜島工場に配置された。
1986年から1987年にかけて、増結用の5800形・5900形(いずれもT車)が製造され、5400系の全ての編成が6両編成となった。
2000年、京阪神都市整備公社は民営化により関西都市高速鉄道に移管し、5400系も全て関西都市高速鉄道に継承された。
2001年からは延命工事の対象となり、化粧板貼り替えや座席モケットの交換、車椅子スペースの設置などが行われた。
2008年、新塗装導入に伴い当系列も寝屋川検車場所属車に関しては新塗装化が行われることになった。
2018年現在、寝屋川検車場に6両編成14本、桜島工場に6両編成13本が配置されている。