6000系

●概要
1983年に神戸線急行用として導入された車両。1995年まで製造された。界磁チョッパ制御を採用しており、回生ブレーキを使用することで省エネに貢献している。更に、抑速ブレーキを装備している為、奈良線に入線可能である。汎用性の高い車両であることから多くの路線に導入され、関西高速線で一番多い車両となっている。現在神戸線急行・宇治線・奈良線・宝塚線・有馬線・大阪線・北港通線で運行している。
●諸元
形式 6000(Mc)、6100(Mc')、
       6200(M)、6300(M')
       6600(T)、6700(T)
編成 6両編成
製造 1983年〜1995年
営業最高速度 110km/h
設計最高速度 110km/h
起動加速度 2.5km/h/s
減速度 4.0km/h/s(常用最大)
          5.0km/h/s(非常)
最大寸法 長さ 18880mm
             幅 2800mm
             高さ 4067mm
車体材質 オールステンレス
主電動機 直流複巻電動機
             TDK-8175-B
出力 110kW×4基/両
駆動装置 中空軸平行カルダン
制御装置 界磁チョッパ制御
台車 Sミンデン
制動装置 電磁直通電空併用抑速式
保安装置 阪神・山陽・阪急型ATS
●配置区所
甲子園車庫
池田検車場
花園検車場
●運用範囲 
神戸線(天王寺ー神戸)
姫路線(神戸ー姫路)
宇治線(梅田ー修学院)
大津線(草津ー瀬田)
宝塚線(梅田ー宝塚)
有馬線(宝塚ー税関前)
奈良線(奈良ー日本橋)
環状線(日本橋ー日本橋)

1983年、神戸線の急行用として製造された。
神戸線では、普通用と急行用で車両を分けており、普通には200系列・1200系・2000系・3200系、急行用には800系列・1000系・1500系を使用していた。2000系は神戸線用として設計されたものであったが、1000系と1500系は名神本線開業時のものや、新造でも1500系のリピート生産となった。そのため、当時の競合線区の阪急や阪神、国鉄の新車(阪急6000系や阪神3801形、国鉄117系など)と比べて見劣りしており、性能面でも各駅停車用の2000系より劣っていた。更に、800系列に関しては更新工事もしておらず、冷房装置も無かった為早急な取り替えを要した。そこで、用途に合った新型車両を開発することにした。それが6000系である。
車体は19m3扉・オールステンレス製と従来の車両に準じてしるが、運転台が少し高くなった為顔つきが変わっている。6000系では製造当初から冷房が付き、冷房は阪急と同じ10500kcal/hのものを1両あたり3基搭載されている。本系列からスイープファンが搭載された為、冷房装置が中央に寄せられている。車内は5000系後期車を踏襲しているが、袖仕切りが付くなどの改良がされている。機器類が大幅に変わり、主電動機に直流複巻電動機を使用し、制御装置に界磁チョッパ制御を採用した。これは、神戸線の急行などの優等種別に主に充当することから、電機子チョッパ制御より優位性があるため採用された。この界磁チョッパ制御を使用することにより回生ブレーキを使用できるようになっている。
1983年から神戸線に投入され、同年に営業運転を開始した。主に急行や特急などの優等種別に充当した。5両編成20本が投入された。
1985年からは宇治線にも投入が始まった。これは、1989年に控えた鴨川線開業に備えたもので、5両編成15本が製造された。このグループからスイープファンを搭載するようになり、パンタグラフの搭載しない車両でも冷房が中央に寄せられた。
1987年には奈良線にも投入が始まり、1988年までに5両編成25本が製造された。
1990年には神戸線に6両編成1本が増備された。このグループからいわゆる後期型と呼ばれるもので、基本的な設計に変更は無いが、補助電源装置がSIVとなっている。
1991年からは有馬線開業に伴い、4両編成17本が製造された。この時点では神戸線に5両編成21本、宇治線に5両編成15本、奈良線に5両編成25本、有馬線に5両編成17本が配置された。これらの車両の投入により、700系列、800系列、900系列、1000系に廃車が発生した。
1992年から1995年にかけて、神戸線急行・奈良線・宇治線の6両編成化により新たに6700形(T)を製造した。このグループでは、既に軽量ステンレスの時代になっていたが、編成美を揃える為に従来通りのコルゲート付きのステンレスとなった。車番は製造順では無く、編成に合わせている。
1995年、阪神淡路大震災の影響により、6000系も被災した。被災した車両に関しては代替新造が行われた。
1999年からは6000系に対して更新工事が施工されることになった。内容は化粧板の張り替え、モケットの張り替え、スカート取り付けなどである。
2000年、京阪神都市開発交通公社が民営化したことにより、当系列も関西都市高速鉄道に移管された。
民営化後も更新工事は継続して行われ、2003年に全車完了した。
2008年からは、新塗装導入に伴い6000系に対しても新塗装が導入された。この塗装変更は寝屋川所属車・花園所属車に対して行われている。
2009年からは有馬車庫所属車に対して、更なる更新工事として二次更新工事を施工することになった。主な改造内容はクーラーキセの交換、化粧板と床材の張り替え、シートモケット交換、LCD設置などである。この工事は2013年までに全車完了した。
2010年からはクーラーキセの交換が行われている。
2014年から二次更新工事が再開された。改造内容はドアチャイム設置、ドア開閉ランプ設置、LCD設置、床敷物の貼り替え、座席モケットの貼り替えなどである。この工事は現在も進行中である。
2018年からは、地原急行に直通する為の対応工事が施工された。主な改造内容は電気連結器設置、地原急行用の列車無線設置、地原急行用ATS設置である。これらの改造をした車両は帯のカラーリングを緑に変更している。
2018年現在、甲子園車庫に6両編成21本、池田検車場に6両編成14本、寝屋川検車場に6両編成20本、花園検車場に6両編成6本、有馬車庫に4両編成17本の計404両が在籍している。