7000系

●概要
1986年に奈良線用として導入された車両。公社線で初のVVVFインバータ制御・軽量ステンレス車体を採用しており、従来より近代的な車両となった。ブレーキは従来の電磁直通ブレーキとなってる為、在来車との併結が可能である。現在奈良線・和歌山線・宇治線・宝塚線・有馬線で運行している。
●諸元
形式 7000(M1c)、7100(M2)、
       7300(M1)、7600(Tc)、
       7700(T)
編成 8両編成
製造 1986年〜2000年
営業最高速度 110km/h
設計最高速度 110km/h
起動加速度 3.0km/h/s
減速度 4.0km/h/s(常用最大)
          4.5km/h/s(非常)
最大寸法 長さ 18880mm
                幅 2800mm
                高さ 4067mm
車体材質 軽量ステンレス
主電動機 かご形三相誘導電動機
             TDK-6125-B
出力 150kW×4基/両
駆動装置 中空軸平行カルダン
制御装置 VVVFインバータ制御
台車 Sミンデン
制動装置 電磁直通ブレーキ
保安装置 阪神・山陽・阪急型ATS
●配置区所
池田検車場
寝屋川検車場
花園検車場
●運用範囲 
宝塚線(梅田ー宝塚)
有馬線(宝塚ー有馬温泉)
神戸線(梅田ー難波)
和歌山線(難波ー天王寺)
宇治線(三室戸ー梅田)
鴨川線(修学院ー三室戸)
奈良線(奈良ー日本橋)
環状線(日本橋ー日本橋)

1986年に奈良線開業用として登場した。
奈良線は、これまでにない勾配区間が存在することから、奈良線への導入にあたっては抑速ブレーキを装備しての導入となった。そこで、抑速ブレーキを装備した新型車両を開発することにした。
新型車両の開発にあたっては、当時の最新技術である軽量ステンレス車体・VVVFインバータ制御を採用することにした。軽量ステンレス車体は既に実用化が進んでいたことから採用となった。VVVFインバータ制御については、1984年から1000系を改造したVVVFインバータ制御の試験車両でテストを行なっており、これを当系列で実用化したものである。こうした当時の最新技術を駆使して製造されたのが7000系である。
車体は従来と同じく19m3扉とした。前面はこれまでとは異なり、ガラスの面積を屋根まで広げ、額縁スタイルとした。前照灯・尾灯を角型のものとし、より近代的なスタイルとなった。側面は軽量ステンレスを採用したことによりコルゲートが大幅に減り、よりすっきりしたデザインとなった。車内は6000系をベースとしたものとしているが、座席の端に袖仕切りが付いた。床下機器はGTO素子のVVVFインバータ制御を搭載し、これにより主電動機も交流モーターとなった。ブレーキ装置は従来と同じ電磁直通ブレーキとし、6000系以前の車両と併結できるようにした。冷房装置は従来と同じく10800kcal/hのものを3基搭載した。この冷房装置はスイープファンが付いたものである。
1986年に試作車として4両編成1本が製造され、翌年から6両編成で奈良線でデビューした。1990年までに6両編成20本が製造された。1991年からは宇治線にも投入され、1993年までに9編成が製造された。
1993年から1994年にかけては和歌山線に6両編成13本が製造された。これは、空港線の開業に伴う増備であり、空港線開業後は7000系が優先的に急行などの優等列車に充当されるようになった。
1997年には、宝塚線の輸送改善の為に和歌山線の6両編成4本が宝塚線に転属した。
2000年、京阪神都市開発交通公社は民営化により、関西都市高速鉄道に移管され、当系列も関西都市高速鉄道に移行された。
2008年からは新カラー採用による影響で、当系列も新塗装を採用することにしたが、塗装変更する基準は各検車場によって異なる為、花園車・寝屋川車・住之江車は新塗装が採用されたが、池田車は旧塗装のままとなっている。更に、同時期にクーラーキセ更新とシートモケットの更新も開始された。
2018年からは花園所属車に対して地原急行乗り入れ対応工事が施工された。主な改造内容は電気連結器装備と地原急行線用の保安装置の取り付けである。又、4両編成へ短縮し、余剰となった車両のうち7700形は1500系の3両編成に組み込み、4両編成とした。この地原急行乗り入れ対応車は塗装が緑系のものに変更されている。
2018年現在、奈良線・和歌山線・宝塚線・宇治線で運行しているが、このうち和歌山線の車両は今後20000系に置き換えていく予定である。