8500系

●概要
2004年、和歌山線1500系初期車の置き換え用として製造された車両。当時の東急車両の標準型となっていたJR東日本E231系をベースにすることでコストダウンを図り、短期間での大量製造を可能とした。
●諸元
形式 8500(Tc)、8550(Tc')、
       8900(M)、8950(M')
編成 6両編成
製造 2004年〜2005年
営業最高速度 110km/h
設計最高速度 110km/h
起動加速度 2.5km/h/s
減速度 4.2km/h/s(常用最大)
          4.5km/h/s(非常)
最大寸法 長さ 18880mm
                幅 2800mm
                高さ 4067mm
車体材質 軽量ステンレス
主電動機 かご形三相誘導電動機
             TIM-10
出力 95kW×4基/両
駆動装置 TD平行カルダン
制御装置 VVVFインバータ制御
台車 ボルスタレス台車
制動装置 電気指令式ブレーキ
保安装置 阪神・山陽・阪急型ATS
●配置区所
住之江検車場
●運用範囲 
神戸線(難波ー梅田)
京都線(梅田ー京都)
大津線(京都ー草津)
和歌山線(難波ー和歌山)
空港線(泉佐野ー関西空港)

2004年、和歌山線の1500系の置き換え用として製造された。
当時、関西都市高速鉄道では5000系非冷房車の置き換えに着手する必要があったが、同時に和歌山線では1500系初期車がまだ現役であり、こちらの置き換えも必要としていた。そこで、和歌山線に新車を投入し1500系初期車を置き換え、置き換えられた1500系を京都線・大津線に転属することで5000系非冷房車・10系通勤形改造車を置き換えることにした。
しかし、これまで製造してきた8000系は大量生産には不向きであり、設計も10年程前と陳腐化していたことから、新たに大量増備に向いた新型車両を導入することにした。そこで、車両の設計を製造メーカーの東急車両の標準のなっていたJR東日本E231系をベースとした車両を開発することにした。こうして設計されたのが8500系である。
車体は19m・3扉と従来の規格を維持しつつも東急車両の標準設計の思想を取り入れたため、在来車とはかなり印象が変わった。前面は運転台を広く取るため貫通扉がオフセットし、左右非対称となった。側面は扉配置こそ在来車と同じではあるが、鋼体や扉・側窓にJR東日本E231系の設計を取り入れた為、扉の形状が東急車両標準のタイプになり、側窓は3分割で真ん中が広いJR東日本E231系近郊タイプのものをベースもしたものを採用した。車内もJR東日本E231系をベースとした為、扉はステンレス地むき出しとなり、化粧板はグレー系のFRP製、貫通路の扉は省略、窓のブラインドは省略、座席の袖仕切りはFRP製の大型仕切り板となり、在来車とはかなり異なっている。又、集中型冷房や電気式ドアエンジンなど当系列でのみ採用されたものもある。
2004年にデビューし、2005年にかけて6両編成23本が住之江検車場に配置された。この後更に吹田検車場の5000系の置き換え用として増備する計画であったが、元々関東向けに設計されたE231系をベースとしている為評判は悪く、京都線向けの車両は関西の競合線区に見合った新型車両を新たに設計することになった。この為、この6両編成23本で製造は終了した。
2008年からは新塗装が導入され、阪和支社も対象となったことから8500系も新塗装化が進み、2010年には完了した。
2018年現在、6両編成23本が住之江検車場に配置されている。