2400系

界磁添加励磁制御に改造した元特急形車両
1990年、冷房改造を受けた2300系に対して通勤化改造を行う際、合わせて回生ブレーキ付き界磁添加励磁制御に改造した系列が2400系です。
2300系の直流直巻電動機をそのまま流用しながら、当時最新の技術である界磁添加励磁制御を採用することで、経済的に省エネ化を図ることができました。この他、運用が急行や普通がメインとなり、数年後には支線に転用も計画されてた為、扉間のクロスシートのうち中央6脚以外はロングシートに改造し、クロスシートも6300系と同等のものに交換しました。
2400系は、改造を終えた編成から特急運用からは退き、京都・新大阪線の急行・普通で運行を開始しました。
1995年、阪神・淡路大震災では、神戸線の車両が多く被災した為、当初2400系は次世代車(8000系1次車)の投入で苦楽園線に転用する予定だったところを、前倒しで西宮検車区に全車転配置を行い、京都・神戸線・神姫急行電鉄本線高槻〜須磨間で運行を開始しました。2扉車であった為、主に普通運用が主体でした。
2000年、西宮検車区に8000系が必要数揃ったところで2400系は京都・神戸線・神姫急行電鉄本線から撤退し、ワンマン化改造を施して当初予定していた苦楽園線に活躍の場を移しました。翌年には、尼宝電鉄西宮北口まで直通が始まりました。
2001年からはリニューアル工事を行い、ドアチャイムの設置や車椅子スペースの設置、LED式の車内案内表示装置の設置などを行いました。後の改造では、座席モケットを青系に交換・ドア開閉ランプの設置を実施しています。
2010年、土休日に京都線河原町〜神戸線神戸までの直通特急にこの2400系が起用されることになり、10年ぶりに京都線・神戸線に復活しました。
現在、西宮検車区に所属し、苦楽園線・尼宝電鉄京神線苦楽園〜西宮北口で運行している他、土休日には京都・神戸線河原町〜神戸の直通特急でも運行しています。