6300系

電気司令式ブレーキを採用した特急形車両
1989年、京都・新大阪線の特急で運行していた1300系・2300系・3300系の後継車としてデビューしました。
これまでのデザインを一新したデザインとなりました。車体は当社初のビードプレスの軽量ステンレス車体となり、車体の軽量化と合わせてビードの数が少なくなり、よりすっきりした車体となりました。前面はFRP製としました。8両固定編成とした為、在来車との併結は考慮せず貫通幌は無く、前面窓を上方まで拡大し灯具類を角形とした近代的なデザインとなりました。側面は特急車の為2扉とし、側窓は他社の有料特急形に使用されてる連続固定窓を採用しました。カラーリングは当社初の固定編成となる為、これまでのマルーンに加えてバーミリオンオレンジを配色した2色カラーとしました。車内は当社初となる車端部も含めたオール転換クロスシートとし、戸袋部には補助シートを設置しました。妻面には当社初となるLED式の車内案内表示装置とデジタル時計を設置し、一部の車両には公衆電話を設置しました。走行機器類は6000系と同じ回生ブレーキ付き界磁チョッパ制御としましたが、固定編成となる為ブレーキ装置を当社初の電気司令式ブレーキとしました。
1989年にデビューし、京都・新大阪線河原町〜梅田間の特急で運行してきました。後に快速特急・通勤特急・快速急行としても運行してきましたが、特急の混雑を改善する為、2011年には京都・新大阪線の特急から引退し、奈良線・東阪線に活躍の場を移しました。その後、リニューアルを実施し、車端部のロングシート化と扉上にLED式車内案内表示装置の設置、妻面の案内表示器と時計の撤去・公衆電話の撤去を行い、現代に適応した車両としました。8両1編成のみ京都・新大阪線に残留し、土休日の河原町〜梅田間の快速特急として運行を開始しました。現在は、吹田検車区所属車が京都・新大阪線河原町〜梅田間の快速特急として、森ノ宮検車区所属車が奈良線・東阪線の森町〜奈良・宇治間で急行・通勤急行・準急として運行しています。